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過去日記ログ


☆- 願舞裸日記 -☆

>> 2002/01

[ 天寿を全うする ]
相棒が逝った。

今朝、出勤前に様子を見に行ったら、転びながらも、必死に立ち上がろうとしていた。
その身はいつの間にか骨と皮だけと見まがうようなほど痩せこけ、「ああ、これはもう長くは無いな」と、死相を漂わせていた。

仕事から帰る数刻前まで、姉が家にいたらしい。
姉は結婚して家を出ているのだが、別件の用事と、母が相棒がもう長くないことを伝えたためにきたようだ。
その、姉が居た数刻前までは生きていたようだが、俺が家に帰り着き、相棒の小屋に行ったときには、既に息を引き取っていた。
おそらく、姉にも会えて、安心したのだろう。

小屋に居た相棒は、目は開いているものの、ぴくりとも動かず、触れても何の反応も示さない。
相棒は冷たい死肉に、物言わぬ屍になっていた。

人に思ったことを思うように言えない自分にとって、相談するなんてことはできず、ほとんどの事柄は自分の中で解決してきた。
ただ、あまりにもつらいことがあると、相棒に助けてもらっていた。
相棒に向かって話しかけ、答えを自分で得ていたのだ。
この世の中で唯一無二の人の社会から外れた場所に居た相棒。
俺に愛想尽かすことなく、時には辛く当たっても、自分を裏切ることの無かった相棒。

おやすみ、そしてお疲れ様。


そして、俺はまたもや悔いを残した。

今日は本当は早く帰ろうと思っていた。
だけど、残業をして帰ったのだ。

高校時代、友人が癌で死んだときも、お見舞いに誘われたときに受験が終わってから行くと断った。
まさかそんなに重くなっているとは知らなかったからだが、俺はここでとてつもない悔いを残した。

どんなに忙しくても、絶対に流されては行けない時がある。
俺はそれをまたもや見誤ったのだ。

今日残業したことにより、確かに作業は進んだ。
だがその数時間の差で、俺は相棒の今際の時に居られなかったのだ。


俺は、恐らくこの先も。
2003/11/17(Mon) 晴れ


[ 老衰 ]
うちの相棒(犬)は、今年の11月25日で16年目の誕生日を迎える。
……でも、誕生日は迎えられないと思う。

もう、何も食べなくなって3日経つという。
それを知らされたのはつい先ほど(22:30)だ。
恐らく、俺にとっては相棒と過ごせた最後の休日が今日だ。
でも、俺はそのことを知らなかったから、日中、相棒の相手をしなかった。

小屋に行き、古着を布団代わりにかけてくる。
相棒はいくら呼んでも小屋からは出ず、目も見えないようだった。
以前は絶対テリトリーである小屋に手を入れよう物ならば、すかさず威嚇、噛み付いてきたのに。
今はそれもしない。

明日の朝、生きてるのを確認して、それから出勤しようと思う。
今週は、ずっとそうしようと思う。

……涙が止まらないよ。
2003/11/16(Sun) 晴れ

My Diary Version 1.21
[ 管理者:Sir.がんぶ 著作:じゃわ 画像:牛飼い ]